N.Okada

初「春×島×船」旅-新島ver.-

 

「何もなくて、誰も知らないところに行きたい。」

誰もが一度は感じたことがあるのではないだろうか。

私の場合はそんなことがしょっちゅうである。

そして気が付けば神津島行きのチケットをとってしまっていた…。

いつも旅のはじまりは、おなじみのこのパターン。

 

そして四月某日早朝、竹芝ターミナルに降り立った。

新調したコーラルピンクのミレーのバックパックをしょって。

久々の旅に、ドキドキするいつものこの感覚。

ふわっとする足元。

ターミナルで深呼吸する。よし。

 

いざ息込んで、島旅スタート!とおもいきや、この日は全国的に雨…

チケット売場でも

「本日は条件付き出航ですがよろしいですか?」と聞かれる始末。

つまり、出航しても現地の状況によっては着けるかどうかわからないということ。

よろしいも何も、休みまでとってしまったのに、とりあえず行くしかない。

「大丈夫です。」と強気の一言。

思えば、春に旅に行くのも初めてだし、

島旅も初めてだし、船旅も初めて。

慣れないことするからこんなことになるんだーとか自分を叱咤しながら

とりあえず船に乗り込んだ。

 

実際に乗船してみると、雨はすごいがなんとかなりそう。

「なんだ大丈夫じゃん!」とほっと一息…したのも束の間。

大島以降、荒れる荒れる。

これでもかというばかりに海は浪打ち、豪雨、暴風。

海上が荒れすぎて、船の安全装置が作動するほど。

そこで船内アナウンスが聞こえる。

「本日、悪天候のため神津島、式根島行き欠航とさせていただきます。」

終わった…

やっぱりと思ってはいたが、やはり神津島には行けないらしい。

このまま東京に帰るのかー嫌だなーと思っていると

「新島につきましては、現在向かっております。天候次第ですが、このまま向かいます。」

とのアナウンス。

とりあえず、新島だけでも…!との思いで揺られること1時間。

なんとか新島に到着。

 

しかし、到着したのはいいものの、港というのは名前だけで屋根もなければ何もない。

豪雨のなか、予定外の島に降り立った私。

旅にトラブルはつきもの!くらいの気持ちでいるものの、

これは久しぶりに参った。

とりあえず、傘をさして歩き始める。

聞こえてくるのは、自分の足音と雨音だけ。

いやーどうしようかなーと思った時、

「お姉ちゃんこれからどうするの?」と車の中から地元の人が声をかけてくれた。

どうやら見慣れぬバックパッカーが雨の中歩いているのを見て

心配してくれたらしい。

いきさつをとりあえず説明すると、

「そしたら観光協会とりあえず行きなさい。さっきのところからマイクロバス出るから、乗せてもらい」

とアドバイスをいただき、マイクロバスで街に向かうことに。

「失礼しますー。」とマイクロバスに乗り込むと、地元の方々でいっぱい。

「どこから来たの?なんでこんな時期に?一人で?」など質問攻め。

1つ1つ答えていると、20分ほどで観光協会に到着。

その日の宿も手配していただき、民主のお父さんがお迎えに来てくださった。

宿も決まってほっと一息。

 

宿につき、部屋に案内されて、気がつくとうたた寝してしまったようだ。

パッと目が覚めて時計を見ると、お昼過ぎ。

窓を開けると、雨が上がっていた。

いつも旅の相棒のカメラだけ片手に、散歩へ。

宿のお母さんにおすすめされた喫茶店を目当てにふらふら。

10分ほど歩くと、喫茶店見つけたー。

ここのホットケーキが本当に絶品で

一緒に飲んだカフェオレもあたたかくて、沁みた。

 

 

喫茶店のお母さんと話して、またふらふらと歩き始める。

すると見えてくるたくさんのモヤイ像。いたるとことにモヤイ像。

宿に帰って、そもそもモヤイ像て何?と思って宿のお母さんに聞いてみた。

モヤイ像というのは新島のアーティストによって提案されて造られた

イースター島の「モアイ像」をマネしたものであるが、

それ以上に「モヤイ」という言葉に「共同で何かをする、助け合う」という意味があるらしく、

新島で大切にされている言葉らしい。

新島とイタリアでしか採取できない「コーガ石」で造られたものだそうだ。

今では島のキャラクターとして欠かせないらしい。

ちなみに、何個かあげると、こんな感じ。

 

本当に形は自由です。誰かに似ているような…

なんとなく南米を彷彿とさせる…

 

 

そして気が付けば夕食の時間。

宿のお母さんが腕を振るってくれた。

新島名物のアシタバの天ぷらや、シマアジのお刺身などなど。

 

 

島で採れるものをふんだんにつかった夕食。おいしかったなー。

そして部屋に戻って気が付けばまたうとうと…。

この日はたしか22時くらいには寝たんじゃないかな。笑

 

朝日が差し込み、起きたら朝7時。

外を見ると、昨日とはうってかわって快晴。

お母さんから「ごはんですよーー」と声がかかり、作ってくださった朝食を食べる。

お父さんと相談して、この日は自転車で島をまわってみることに。

小さな島なので、自転車でも回ろうと思えば一周できる。

とりあえず海が見たくて、走り始めた。

ひたすら漕いで漕いで漕いで、目の前に青い海が見えたときの感動は

うまく表現できない。

 

波浮浦海岸から見た海

真っ白な海岸ととクリアブルーの海が果てしなく続く。

 

ただただ感動。ただただ「ふわぁ」とため息似たような感嘆しかもれてこない。

海一面ブルーで、水は透き通っていて、風が気持ちよくて。

島にきてよかったーてものすごく思った瞬間。

何をするわけでもなく、ただ無でいられる時間。

しあわせだなあーと思った。ずっとここにいたいなあと思った。

 

でも現実は甘くない。

大島行きの船の出航時間が迫る。

いそいそと、宿のお2人に挨拶をして、いざ大島へ。

さあ、次の目的地大島には無事付けるのか!?!?

旅の結末は次回のコラムをお楽しみに。

 (txt:N.okada)